探偵学校で資格は取得できる？探偵学校で学べることとは
個人が探偵になる方法として、探偵業の営業登録を公安委員会に提出して許可されれば探偵として営業を開始することができます。
しかし、探偵業の登録ができたとしても、探偵に必要な知識や技術に関しては自分で習得しないと調査をまともに行うことができません。
そのため、探偵業を開業する人の多くは、既存の探偵事務所に調査員として就職、またはアルバイトとして働いて、そこで探偵に必要な知識や技術を習得してから独立する人がいます。
また、既存の探偵事務所に就職するのではなく、探偵学校に入学して知識や技術を習得するという方法もあります。
この探偵学校では、探偵のどんな知識や技術を習得することができるのか？どんな資格を取ることができるのか？疑問に思った人も少なくないと思います。
結論から言うと、探偵学校では特別な資格を取得できません。探偵学校で取得できる資格があるとすれば、探偵学校の卒業資格ぐらいです。
探偵学校では、探偵に必要な知識と技術を教えてくれますが、何か特別な資格を取得できるようにカリキュラムを組んで講義を行っているわけではありません。
そのため、何か資格を取得したいと思ったら、自分で試験に合格して資格を取得しなくてはなりません。
では、探偵学校ではどのようなことを学ぶことができるのか、探偵学校で習得できる知識や技術についてご紹介したいと思います。
探偵学校で学べること
探偵学校で学べることをご紹介する前に、探偵学校の形態について少しご紹介します。
探偵学校とは、探偵を育成するための私塾であり、大学や専門学校のような学術機関には含まれません。
探偵学校は、過去に探偵として活躍した人や探偵事務所を運営する会社が、探偵になりたいという人に知識や技術を講義する場所です。
そのため、探偵学校は教える人によって学ぶことができる探偵の知識や技術に偏りがあります。
ここでは、探偵学校でよく教えられている知識や技術をいくつかご紹介したいと思います。
探偵の基礎知識
探偵学校では、探偵として働くために最低限知っておかなくてはならない基礎的な知識について学ぶことができます。
探偵の基礎知識とは、探偵業やその他の調査に関係する法律から、探偵が行う各種の調査の内容についてなどの基礎知識、探偵の調査報告書の作成方法、契約書の作成方法などです。
探偵学校に通う人のなかには、探偵事務所の運営方法について教えてもらえると思って探偵学校に入学する人もいますが、探偵事務所の運営方法（営業や宣伝方法）などのノウハウは探偵学校では教えてもらえません。
探偵事務所の運営のノウハウは各探偵事務所の極秘情報になっていることが多くので、探偵学校では習得が難しいでしょう。
尾行調査のやり方
探偵の調査で基礎となる調査が尾行調査です。この尾行調査の技術は探偵にとって必須の技術と言えます。
探偵学校で習得できる尾行調査のやり方は、尾行の基本から、実際に調査で使われるテクニックを教えてもらうことができます。
探偵学校によっては、実際の調査に沿った環境で尾行調査を行ってみる実地研修を取り入れている探偵学校もあるようです。
各種調査のやり方
探偵の調査は尾行だけでなく、行方不明者の捜索、盗聴器や盗撮カメラの発見調査、企業の信用調査など、いくつかの調査があります。
探偵学校では、尾行や張り込みのやり方の習得を中心とした探偵学校もあれば、尾行調査以外の調査のやり方について講義している探偵学校もあります。
調査機材の使い方
探偵は調査で様々な機材を使います。浮気調査では、調査対象者と浮気相手が一緒にいる現場を映像として残すために、望遠カメラやビデオカメラを使って撮影を行います。
また、自宅やオフィスに仕掛けられた盗聴器や盗撮カメラを発見するために、盗聴器発見器を使った調査のやり方から、特殊な探知機の操作方法なども教えてくれます。
探偵学校の選び方
探偵学校で習得できる知識や技術は、通う探偵学校によって違います。そのため、どの探偵学校に通うか慎重に選ぶ必要があります。
探偵学校の形態には、講習型や通信教育型などの違いもあります。
講習型は自動車学校のカリキュラムのように、座学○○時間、実習〇〇時間など１ヶ月から２ヶ月の時間をかけて講義を行うタイプです。
通信教育型は、探偵学校が発行する教科書テキストから探偵に必要な知識や技術を学びます。通信教育なので自宅で学習することができるので、時間を選ばずに探偵について学べます。
探偵学校を選ぶときには、授業料がいくらするのかも大切ですが、どのようにして探偵に必要な知識や技術を習得するのが自分にとって一番良いのかを考えてから、探偵学校を選ぶようにしてみてください。
・探偵を目指す前にしっておきたい、探偵調査員の就職後の仕事内容とは？
・探偵調査員の給料の相場と面接時に必ず確認したいこととは？