探偵調査員が入社後に利用する機材、専門的技術は必要?

探偵事務所に就職して、調査員として働く上で必要となる技能とは、どんな技能でしょうか。

調査員に、どんな技能が必要になるのか調べようと思ったら、探偵事務所の求人情報に書かれている求人の応募要項をチェックするとわかります。

  • 自動車の運転免許(又はバイクの運転免許)
  • 簡単なパソコン操作
  • コミュニケーション能力
など

自動車やバイクの運転免許は必須の技能となっている探偵事務所がほとんどですが、その他の技能に関しては習得の可否は就職に関係がなく、未経験者でも仕事をスタートさせることができます。

一方で、探偵事務所に就職したあと、調査を行う上で習得すれば調査に役立つ技能というのは沢山あります。

例えば、浮気調査に使う一眼レフカメラの使い方などです。

これまで一眼レフカメラを触ったことがないという人も多いと思います。カメラの撮影技能を習得することで、浮気調査の様々な現場の環境で浮気の証拠を撮影することができます。

就職後、調査に使う機材はどんな物があり、調査機材のどんな使い方を習得すればいいのか、ここで少しご紹介したいと思います。

調査員が使う機材

探偵は調査に様々な調査機材を使っていますが、その機材の中でもカメラに関する機材が多いイメージがあります。

  • コンパクトデジタルカメラ
  • デジタル一眼レフカメラ
  • ミラーレス一眼レフカメラ
  • ビデオカメラ
  • 特殊小型カメラ
など

カメラの種類も豊富で、調査に使うカメラは調査現場の環境、撮影する状況に応じてカメラを使い分けるというのが一般的です。

また、カメラには付属するレンズや三脚、照明器具などがあるので、それらの機材についても必要に応じて使用することがあるため、探偵事務所の中には、まずカメラの使い方について指導する所も少なくないと言います。

カメラ以外で、調査員が使う機材には、盗聴器発見調査を行っている探偵事務所では盗聴器発見器として広帯域受信機を数種類保有している場合もあります。

この広帯域受信機も種類が多く、ハンディタイプと据え置き型の広帯域受信機があり、機材を操作するためには電波の仕組みについて知識を持っていないと操作が難しい機種もあります。

調査員が身につけるべき技能とは

それでは、調査員が身につけるべき技能について、カメラに関する技能をいくつかご紹介したいと思います。


撮影モードの設定

カメラには撮影モードという設定があり、カメラのディスプレイや撮影モードダイアルを操作することで設定の変更を行うことができます。

撮影モードには主に「P」、「S」、「A」、「M」という4つのモードがあり、それぞれのモードで絞り値やシャッタースピード、ISO感度を制御することができます。

普通に背景や自分物をカメラで撮影するだけなら、Pモード(プログラムオート)にすればカメラが自動でISO感度とシャッタースピードを調節してくれます。

しかし、探偵は様々な場所でカメラを使い撮影を行います。被写体(調査対象者)も一定の距離で止まっているのではなく移動していることがほとんどです。

そのため、調査環境に適した撮影モードに切り替える判断と、最終的にはシャッタースピードなどの値を自分で設定して撮影する技能が必要になります。


暗所の撮影に慣れる

調査員が浮気調査を行う時間帯というのは夜中のことが多くあります。そのため、カメラで浮気現場の撮影を行う場合、暗がりでも調査対象者の顔がわかるように撮影しなくてはなりません。

カメラを使った暗所での撮影は、先程のシャッタースピードやISO感度を調節することである程度見れる写真を撮影することができます。

しかし、撮影する場所にほとんど街頭などの明かりがない場所で撮影することもあります。

そのような場合は、赤外線投光器を内蔵した暗視撮影用のカメラを使って撮影することもよくあります。

普通のカメラを使って撮影するか、それとも暗視撮影用のカメラを使って撮影するか、現場で一瞬の間に判断しなくてはならないこともあります。


隠し撮りの技能

調査員の撮影方法は、一般の撮影方法のように、被写体の前で堂々と姿を晒して撮影するということができません。

当然ですが、姿を晒して撮影すれば調査対象者に調査がバレてしまいます。

そのため、調査員は隠し撮りの技能を身に着け、いかに相手に気付かれないように撮影を行うか考える必要があります。

隠し撮りを行うため、一眼レフやビデオカメラ等の普通のカメラではなく、特殊な小型カメラを使って撮影する場合もあります。

小型カメラには、見た目がボールペンやメガネなど、カメラには見えない見た目の物が沢山あります。

こうした小型カメラを使った隠し撮りの技能を学び、実際に調査で活用するのが調査員の撮影方法です。

就職前に出来ること

これから探偵事務所への就職を考えている方で、就職する前に調査員として必要な技能を習得したいと思ったなら、カメラの扱い方を中心に勉強してみてはいかがでしょうか。

一眼レフカメラは購入が難しいかもしれませんが、コンパクトデジタルカメラや低価のミラーレスなら手が届くと思います。

カメラを使って色んな物や人を様々な環境で撮影して、撮影技能を磨いておけば、調査員となった後の調査に役立つと思います。

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