英語に関する資格を紹介!就職、転職に有利な資格は?

これから就職や転職を考えている方は、ひとつでも自分の強みを増やしたいと考えることでしょう。


就職、転職の強みとなるのは、これまでの実績、得意なこと、学歴など様々です。

そして、それに並ぶものとして資格があります。資格を取得することで、自分が持つスキルを示すことが可能です。


英語を使う仕事につきたい、世界に事業を展開する企業で職を得たい、という希望がある方の場合、英語に関する資格は特に効力を発揮するでしょう。


今回は、どのような英語の資格があるかと、就職、転職に使えるか、を解説していきます。


英語に関する資格。どんな資格を持っていると転職・就職に有利?

英語能力を証明する資格はたくさんあります。今回は、5つの資格にしぼって解説していきます。

1. TOEIC Listening & Reading

現在ではもっとも有名と言っていい英語の資格は、TOEIC LRでしょう。


TOEICは英語のリスニングとリーディングの能力を測るテストで、マークシート方式です。受験料は一回5,830円、2020年4月の実施回以降は、6,490円に値上がりが決定しています。一年に数回開催され、何回でも受けることができます。

TOEICの受験に当たっては、英語の知識、リスニング能力ももちろんですが、加えて慣れが大切です。問題数が非常に多く、英語が得意な人でもじっくり取り組んでいると全問解答できない場合もありますから、問題に回答する要領を学んでおくことも必要になるでしょう。


TOEICの点数の平均は大学生で400点〜500点程度だと言われています。英語が業務に必要である企業の場合、700点以上や、800点以上を求人の条件に掲載している企業もあります。
傾向として貿易事務や外国人のお客さんの多いホテル業界などが多く、就職試験の際、応募先企業の水準に合わせる努力が必要になるでしょう。


2. TOEFL iBT

次に、TOEFL iBTについて見ていきましょう。

TOEFL iBTは、英語圏への留学や移住を考えている方におすすめしたい試験です。


TOEFL iBTの難易度はTOEIC LRよりも上がります。TOEFL iBTは、リスニングやリーディングだけでなく、ライティング、スピーキング能力も要求されますし、試験の性質上、物理学、心理学、社会学など、学問の専門用語も多数盛り込んだ問題が出題されるため、日常会話はできるという人にとっても難易度が高い試験です。


TOEFLiBTは、英語圏の大学の学生ビザの発給要件としても使用されています。


しかし、TOEICと比較して、日本国内での知名度で一歩劣り、人事担当者が知らない可能性もあります。そのため、TOEICほど有利には働かない、と言われている場合もあります。
しかし、TOEFLiBTは、アメリカ、カナダ、イギリスなどを始めとした、英語圏のほとんどの教育機関で採用されているものです。そのため、それらの国由来の企業に就職するのであれば、母国語が英語ではないが十分な英語力を持つ、と示すためにうってつけの試験なのです。


TOEFLの受験は一回US$235と高額ですから、入念に準備して受ける必要があるでしょう。費用のことを度外視すれば、何度でも際限なく受けることができます。


3. IELTS

IELTSはTOEFLと同じく海外留学や研修を受ける必要がある人に向けた英語能力判定試験です。TOEFLと同じく高額で、一回の受験料は25,380円です。


先のTOEFLの項目で、学生ビザの発行のためTOEFLが使用されるとご説明しましたが、TOEFLはイギリスの大学では受け入れられない場合があります。IELTSはイギリスの大学では受け入れられますが、アメリカでは受け入れていない大学もあります。
学生ビザの発行を受けるためには、留学したい大学が何の試験を必要としているかよくよく確認しておく必要があるでしょう。


難易度はTOEFLと同程度で、学術的な単語を知っている方が有利です。
また、こちらもTOEFLと同様、日本企業では少々マイナーに当たります。


4. 貿易実務検定

貿易実務検定はその名の通り貿易実務にまつわるスキルを測る試験です。


受験科目の中に、貿易実務英語も含まれています。
貿易を扱ったグローバルな会社への就職を望む場合や、通関士などの就職・転職にとても有利に働きます。


A級、B級、C級の級に分かれており、それぞれの受験料は12,760円、7,480円、6,270円となっています。


合格率はA級は30%前後、B級は40%前後、C級は50%前後で推移しています。


この資格では、科目が英語のみではありません。その名の通り貿易実務についての全般が試されます。
そのため、試験勉強に取り組むことで、貿易関連のフィールドで働ける人材が自然と育つようになっています。


5. 全国通訳案内士試験

全国通訳案内士試験は、通訳のスキルをはかる試験で、観光庁発の国家試験です。
通訳案内士法において、外国から訪れた人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内を行う士業として規定されています。


同時に案内する場所に関する深い知識が必要になるため、難易度が高い試験と言えるでしょう。ちなみに、登録できる外国語は英語のみに限りません。


受験料は一カ国語分で12,029円、もしくは12,024円で、決済方法で多少金額が変わります。
合格自体が職を得ることに繋がる、いわゆる「手に職」といえる試験です。


さいごに

今回は、転職・就職に有利な英語に関する資格を5つご紹介してきました。
転職や就職の機会に当たって、資格が最も重要視されるか、というと、そんなことはない場面も多くあります。


しかし、例えば実績や資質が同程度であったとき、最後のひと押しとなる可能性は特に高いと言えるでしょう。


転職、就活で席を取り合うためにも、どんな資格が求められるのかを分析し、検討の上で試験勉強を始めるようおすすめします。


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