
日本とは全然違うアメリカの探偵!
その職業とはどんなものなのでしょう?
探偵というと日本ではそこまで地位が高いイメージはありませんが、アメリカでは探偵というと一目おかれる存在だというのをご存知ですか?
探偵に与えられている権限も多くステイタスの高い職業なようです。
そんなアメリカの探偵についてくわしくご紹介します。アメリカで探偵になろうと思った時、ライセンス制となっていてその免許は三段階に分けられています。
ライセンスを申請するにはいくつかの条件があり
- 成人で18才以上である事。
- 3年以上の捜査業務経験がある事もしくは ・4年の警察科学学士履修と2年の実務経験 もしくは
- 2年の警察科学や犯罪法や法務のいずれかの準学士と2年半の実務経験
- 身元証明書。
- 前科や犯罪歴がない事。
- 健康である事。
- 州によっては永住権が必要だったり就業ビザが必要だったり、それぞれに違います。
などが必要になり、最上位の免許について取得に5年以上掛かるなど難易度の高い資格になっています。
アメリカの州によっては武器の携行が許される公的な資格制度もありますが、このような業務経験が必要となる事などから元警察官などが探偵となる場合が多いようです。
日本の探偵に比べアメリカの探偵には権限が多く与えられています。
ライセンスを持っている探偵が入手できる情報は、クレジット明細や履歴など・前科者リストなど・社会保障番号から情報検索できる・公共料金などの個人データや、警察関係の情報の入手や閲覧が可能になります。
保険金詐欺の調査や企業内の犯罪調査をはじめ様々な調査ができます。
アメリカの探偵は主に、企業に関する調査や保険や特許などの知的所有権などが多く、銀行・保険会社・企業などの業務に関する調査が多いようです。
一般の人と探偵の関わりとして、日本では浮気調査で関わることがある探偵ですが、アメリカでは養子縁組の家族も多く、生物学上血の繋がった家族を探したいという依頼などが多くなっています。
日本の探偵では刑事事件の調査はできませんが、アメリカの探偵は刑事事件の調査が行えます。
事件の公判で必要な証拠を集めるなど取り扱いができ、裁判などで証言を行う事もできます。
警察のように逮捕権限などもある事から、より警察に近い立場で権限を与えられ職務に就いている事になります。
日本の探偵に認められている調査は、尾行・張り込み・聞き込みという事がメインで調査業務を行います。
前科者リストなどの警察内部の情報などを閲覧する事や、法的に特別な権限を与えられているわけではありませんので、一般人に比べて特別な事が出来るという事はありません。
日本の探偵の場合は探偵や調査会社を開業する際に「探偵業届出証明書」というものが必要になります。
この届出さえなされていれば探偵としての業務を行え、言い換えれば誰でも探偵になる事ができます。
アメリカの探偵は最高位の資格を取る為には5年掛かり、実務経験を求められる事などから難易度の高い資格となっています。
簡単に探偵になる事はできませんが、正当防衛を目的とした小型武器であれば申請後に携帯を許されるなど高い権限を与えられています。
ライセンス取得の条件を満たしておりなおかつ語学に長けていれば探偵としてのライセンスを取得できるかと思われます。
しかし、探偵という職業柄目立たない事が求められますが、アメリカ国内では現在も人種差別の過酷な地域や地域外からの部外者の立ち入りが地域性として好まれない地域など様々な状況があります。
日本人という事で目立ってしまいトラブルに合う確率も高くなる事や、調査そのものがしにくいなど探偵としてアメリカで暮らす事の難易度はかなり高いと言わざるを得ません。
潜入捜査でドラッグや窃盗などの犯罪が関わる場所に潜入するなど、アメリカでは探偵が死なない年はないと言われるほどに過酷な環境で常に危険と隣り合わせの職業になります。
資格を取得できても雇ってくれる事務所があるかどうかはまた別の問題になり、探偵に成れないわけではないけれどそのハードルはかなり高いという事になるでしょう。
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