防犯設備士ってどんな資格?資格の取得方法と役立て方をご紹介!

現在も不況は続いており、激務でも低い収入に甘んじている人は少なくありません。
低い収入、激務でもその仕事を続けなければならなくなっているのは、「やめたら他に行くところがない」という気持ちがあるからでしょう。専門的なスキルがない人は、労働市場で安く買い叩かれがちです
そういった苦境に立たされないためには、個々人が防衛策を身につける必要があります。

つまり、需要のある仕事のスキルを個々人が磨いていく必要があるということです。
何が自分に向いているかわからない、という方の多くは、資格をとろうとします。
ですが、実際に役に立たない資格をとっても意味はありません。

今回は、活躍の場が比較的多い資格である防犯設備士についてご紹介していきます。
この先、どういった仕事をしているか迷っている人、専門的なスキルがほしいと思っている人は、本記事をぜひ参考にしてみてください。

防犯設備士とは、防犯設備の専門家のことです。
主に防犯設備の設計から施工、維持管理、それに防犯診断などを行えるプロフェッショナルです。(防犯設備士の上位資格として、総合防犯設備士という資格もあります。)
資格認定を現在行っているのは、公共社団法人日本防犯設備協会です。

公益社団法人日本防犯設備協会は、警察庁などの関連団体の支援を受けて設立された協会であり、防犯設備士の養成や資格認定試験事業、および防犯設備関連のスキルアップなどをはかっています。
歴史は意外に古く、設立されたのは1986年で、正会員には警備保障会社などを含めた80社近くが加盟していて、準会員なども含めると100社以上が会員になっています。

防犯設備士の資格は、どんな職業で役に立つ?

防犯設備士の資格をとることができれば、防犯関連の仕事に付ける可能性が高まります。

たとえば、警備保障会社や防犯システムを取り扱っている企業に就職する場合、防犯設備士の資格を持っていると資格手当として上乗せされる場合もあります

また、就職という選択肢だけではなく、防犯アドバイザーとしてセミナー講師を引き受け、活躍されている方もいます。
さらに、防犯設備士の資格に加えて、消防設備士・電気工事士などの資格もとってしまえば、消防や電気関連の企業に就職する際に有利になります。

ここでは、防犯設備士の資格を役立てることができる仕事を紹介していきます。

1 警察官

警察官は、防犯の知識を必要とする仕事をしています。そのため、防犯設備士の資格を役立てることができます。

2 建築会社

建築会社では、防犯設備の設計から施工、維持管理にまつわる知識を生かすことができます。

3 警備会社

警備会社のなかには、防犯整備士の資格取得を推奨している企業もあります。

4 鍵を扱う仕事

鍵を扱う仕事は防犯と密接に関わっているため、防犯設備士の資格が役立てられます。

以上のような業界で活躍したい、転職したい、と考えている方なら、防犯設備士の資格を取っておいて損はないでしょう。


防犯設備士資格の取得方法とは?

次に、防犯設備士の資格を取得するための方法について見ていきましょう。

取得までの道のり

防犯設備士の受験申し込み方法は2つあります。
ひとつは、公益社団法人日本防犯設備協会のホームページから申し込む方法、もうひとつはFAXで申し込むという方法です。
申し込みをしたら、防犯設備士養成講習を受講し、試験を受けることになります。
まとめると、受験を申し込む→受験費用を振り込む→受験票やテキストを受け取る→講習を受け試験を受ける→試験結果を受け取る→名簿に登録される、という流れになります。

取得に必要な費用

取得に必要な費用は、公共社団法人日本防犯設備協会の会員か否かで変わってきます。

会員の場合、受講料27500円、受験料11000円となり、会員ではない場合は、受講料33000円、受験料11000円となります。
また、試験に落ちた場合は再受験時に再受験料11000円のみが必要となります。

試験開催時期

試験の実施は、2月、6月、9月、11月にあり、講習が2日行われ、講習の2日目の終わりに試験を受けることになります。


試験の難易度

事前に配られるテキストは数百ページありますから、予習していないと受からない危険性がある試験です。
講習が2日もあるんだから、勉強しないで行ってもいいかも、と油断していると落ちてしまう可能性があります。
再試験には1万円以上必要ですから、できれば一回で受かりたいですよね。
そのためには家での予習や自主学習を欠かさない必要がありそうです。

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